国分寺崖線について

国分寺崖線ってどういう場所?

 世田谷区には豊かなみどりに覆われた崖の連なり「国分寺崖線(こくぶんじがいせん)」があり、「みどりの生命線」とも言われています。

これは多摩川が10万年以上の歳月をかけて武蔵野台地を削り取ってできた段丘で、その周辺には樹林や湧水などが多く残り、生きものにとっても重要な生息空間になっています。」

(世田谷区HP「国分寺崖線発見マップ」紹介文より引用)

国分寺崖線上、成城三丁目緑地から望む富士山。



もっと詳しく知ってほしい・・・

コア会議では、小学生にもわかりやすく国分寺崖線のことを学べるように、断面模型を作りました。

地層を見ながら、台地に降った雨が地面に染み込み、ろ過されて湧水として湧き出す様子を表現しています。

どんな仕組み?

 私たちが生活している台地の上の住宅地は、家や車のミニチュアを置いて表現しました。斜面には様々な植物が生えています。崖の上と下の高低差は約10~20mあります。

 台地の上に降った雨は地面に染み込んで、地層の中に貯まってから湧水として地表に現れます。湧き出した水は植物を育て、生きものたちのすみかとなる、豊かな森が作られます。

 現代では、台地の上に多くの建物や舗装道路があるため、雨が染み込むための地面の面積が少なく、湧水が少なくなる原因の一つになっています。国分寺崖線のみどりを守るためには、地層の中に水を貯める仕組みが大切です。


国分寺崖線模型づくり①

・農大庭道部協力で作成(2018年)

・イベントへの貸し出し(崖線みどり・ビジターセンター展示)

・エコプロダクツ2019に出展


国分寺崖線模型づくり②

・4層構造版(2020年)

・①表土、②ローム層、③礫層、④湧水

・5年生総合学習「里山授業」で使用